KURS(コース) /
近畿生コン関連協議会

特集

生コン業界の仕事や暮らしに役立つ情報をくわしく。

生コン業界の仕事や暮らしに役立つ情報をくわしく。

  1. 徹底研究!ブロック塀のチェックポイント

2018.07.31

徹底研究!ブロック塀のチェックポイント

大阪府北部地震ではブロック塀の倒壊が相次ぎました。改めてブロック塀の危険性について考えます。

業界人として知っておきたいブロック塀のチェックポイント。

ブロック塀の正しい知識を悲惨な事故軽減の教訓に

このたびの大阪府北部地震では、コンクリートブロック塀(以下、ブロック塀)の倒壊によって幼い命が失われるという、痛ましい事故が発生しました。

ブロック塀の倒壊は、阪神・淡路大震災の際にも多く発生し、ブロック塀の下敷きになったり、倒壊したブロック塀が道路をふさぎ避難や救助、消防活動を妨げたりすることから、当時から改善が進められていました。しかし時間の経過と共にその意識も風化し、今回の地震では、当時の教訓が生かされない結果となってしまいました。5つのチェックポイントのうち、該当する項目が1つでもあれば、専門家に相談するよう、促してください。

今回のような悲惨な被害の発生をなくすため、お客様や一般の人に、正しい情報を伝えることができるよう、業界人として知っておきたい情報として、〈ブロック塀の点検のチェックポイント〉等をまとめました。

詳しくは、国土交通省ホームページに掲載されている〈建築物の既設の塀(ブロック塀や組積造の塀)の安全点検について〉をご覧ください。

ブロック塀の点検のチェックポイント

ブロック塀について、以下の項目を点検し、ひとつでも不適合があれば危険なので改善しましょう。

まず外観で1~5をチェックし、ひとつでも不適合がある場合や分からないことがあれば、専門家に相談しましょう。

  1. 塀は高すぎないか
    • 塀の高さは地盤から2.2m以下か。
  2. 塀の厚さは十分か
    • 塀の厚さは10cm以上か。(塀の高さが2m超2.2m以下の場合は15cm以上)
  3. 控え壁はあるか。(塀の高さが1.2m超の場合)
    • 塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか。
  4. 基礎があるか
    • コンクリートの基礎があるか。
  5. 塀は健全か
    • 塀に傾き、ひび割れはないか。
  6. 塀に鉄筋は入っているか <専門家に相談しましょう>
    • 塀の中に直径9mm以上の鉄筋が、縦横とも80cm間隔以下で配筋されており、縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか。
    • 基礎の根入れ深さは30cm以上か。(塀の高さが1.2m超の場合)

組積造(れんが造、石造、鉄筋のないブロック造)の塀の場合

  1. 塀の高さは地盤から1.2m以下か。
  2. 塀の厚さは十分か。
  3. 塀の長さ4m以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突出した控え壁があるか。
  4. 基礎があるか。
  5. 塀に傾き、ひび割れはないか。
  6. 基礎の根入れ深さは20cm以上か。
    <専門家に相談しましょう>

出典:パンフレット「地震からわが家を守ろう」 日本建築防災協会 2013.1 より一部改

国土交通省ホームページ

ブロック塀の点検のチェックポイント

http://www.mlit.go.jp/common/001251691.pdf

建築物の既設の塀(ブロック塀や組積造の塀)の安全点検について

http://www.mlit.go.jp/common/001239762.pdf

協賛団体

PAGE TOP