特集
生コン業界の仕事や暮らしに役立つ情報をくわしく。
生コン業界の仕事や暮らしに役立つ情報をくわしく。
2020.03.30
一般社団法人 西日本建設関連オーナー会・KURS・KLWSが一丸となって、コロナ対策。
世界的規模で、感染が拡大している新型コロナウイルス。日本国内でも医療をはじめ経済や産業、物流など、さまざまな分野で影響が出ている。
KURS(コース=近畿生コン関連協議会)・KLWS(クルーズ=労供連絡協議会)では、生コン車ドライバーや誘導員など、生コンワーカーの皆さんへの、新型コロナウイルス感染拡大の防止を目的として、〈手洗い・うがい・咳エチケット〉の徹底をうながすポスターを制作した。
ポスターには、自分への感染を防ぐことだけでなく、周りの人へ感染させないことで、業界一丸となって感染拡大防止をうながす意図をキャッチコピー「うつさない、うつらない。」で表現、また〈働く仲間の、3つの新常識〉として、イラストを交えながら〈手洗い・うがい・咳エチケット〉の方法を紹介している。
また、日々現場で働く皆さんに、すぐにでも取り組んでもらえるよう、一般社団法人 西日本建設関連オーナー会の賛同、協賛を得、大阪広域生コンクリート協同組合・大阪広域輸送協同組合 組合員の事務所や、ドライバーの詰所などへ掲示していただくこととなった。
ここで、ポスターの制作・配布をお知らせすると共に、改めて3つの新常識を解説して、新型コロナウイルスの感染拡大防止を抑えたい。
石けんで30秒以上しっかり洗い、流水で流す。
新型コロナウイルスの菌は、感染者の咳やクシャミの飛沫が飛んで口に入る飛沫感染だけではない。咳やクシャミを直接手で抑え、菌が付いたその手で触れたドアノブや取っ手、エレベータのボタンなどを、別の人が触り、その手で目、鼻、口を触ることでも感染すると言われている。
そこで、最も効果があるといわれている予防法が手洗いだ。
石けんを使って手の平、手の甲、指の間、指先や爪の間、親指、手首と、時間をかけてしっかり洗い、流水で洗い流すことが重要だ。手洗い時間は30秒以上が効果的だと言われている。
最初はクチュクチュ・ペッ、次に「お」の口の形でガラガラ。
うがいをすると言っても、最初から上を向いてガラガラするのではない。
まず口に水を含み、クチュクチュと口内をゆすいだら、その水をペッと吐き出す(1回)。これは、口の中の食べカスなどを洗い流すのが目的で、うがいの下準備にあたる。
続いて今度は、口に水を含んだら上を向いて、喉の奥まで水をゆきわたらせ、ガラガラと15秒ほどうがいをする(2回)。口の形は、「あ」の形でガラガラを行うのが一般的だが、水がより喉の奥まで届く「お」の形がおすすめする。
うつさないためにはマスク。無いときは、上着の内側やソデで覆う。
手洗い、うがいは、うつらないための予防法だったが、それだけでは充分とは言えない。詰所で待機することの多い生コンワーカーにとって、他人にうつさないための対策も必要。皆さんに心がけてほしいのは、咳エチケットの徹底だ。
咳やクシャミで、周りの人を飛沫感染させないため、外出時にはマスクをつけてほしい。マスクが無いとき、間に合わないときは、ティッシュやハンカチで押さえるか、上着の内側やソデで覆い、飛沫を飛ばさないようにすることで、他人にうつすリスクは大幅に減るはずだ。
これらの、3つの新常識を徹底することで、新型コロナウイルス感染拡大防止が期待できる。
また、事前にプラントとの話し合いは必要だが、濃厚接触を避ける意味で、しばらくの間は詰所ではなく生コン車内で待機をする、時間差で昼食をとるなどの対策も効果的だろう。
とにかく今こそ、労使が一丸となって、「うつさない、うつらない。」そして――ONE FOR ALL ALL FOR ONE――の精神で、ウイルスとの戦いを勝利に導かなければならない。一人ひとりが頑張ろう!
国民の皆さまへ(新型コロナウイルス感染症)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html#yobou