KURSレポート
KURSや仲間の活動情報をタイムリーに。
KURSや仲間の活動情報をタイムリーに。
2026.02.11
新年も明けて間もない2026年1月7日、ウェスティンホテル大阪(大阪市北区)において、大阪兵庫生コンクリート工業組合(以下、大阪兵庫工組)、大阪広域生コンクリート協同組合(以下、大阪広域協組)、一般社団法人西日本建設関連オーナー会の3団体共催による<2026年度 新年互礼会>が開催された。
会場には、開会前から前述の3団体の幹部をはじめ、大阪広域協組加盟生コンプラントや登録販売店の経営陣をはじめ、各資材メーカー、土木建設関係、行政関係など、多くの関係者が集まり、年始早々ということもあって、それぞれに挨拶を交わし合い、会場は笑顔と熱気に包まれた。もちろん我々、近畿生コン関連協議会(以下、KURS)と関西労供労組協議会(以下、KLWS)幹事らも、例年同様にお招きいただいた。
会場では、互礼会開会の前に、昨年リーグ優勝した<阪神タイガース優勝パレード>に対する、大阪広域協組からの寄付金授与と、それに対する吉村洋文大阪府知事、横山英幸大阪市長からの感謝状授与のセレモニーが行われた。これは大阪広域協組が以前から行っている、さまざまなCSR(企業の社会的責任)活動の一環として実施しているものだ。
阪神タイガース優勝パレードに対する寄付への感謝状を持つ大阪兵庫工組・大阪広域協組両理事長 木村貴洋氏(左)、寄付目録を持つ大阪府知事 吉村洋文氏(中央)と大阪市長 横山英幸氏。
ステージ上での吉村氏、横山氏からのお礼と挨拶が行われた後、メインイベントである<2026年度 新年互礼会>が開会。まずは大阪兵庫工組、大阪広域協組を代表して、両組合の理事長を務める木村貴洋氏の挨拶ではじまった。
毎年、ここでの大阪広域協組幹部の挨拶は、加盟企業や関係者にとって今後の動きを決める、大切なメッセージでもあるため、今回は多少、修正と編集を施したほぼ全文を以下に掲載する。
「謹んで新春のお慶びを申し上げます!今、吉村知事、横山市長にご挨拶いただきましたが、やはり我々は行政と共に歩んでいくことが大事だと思います。昨年は<テクノラボ・大阪>が完成し、横山市長にも来訪いただき「たいへん立派な建物だ」ということで、好評をいただきました。数年前に生コン業界のベンチマークになるんだ!ということで、皆さんの協力のもとに価格(改訂)、そして最終的には城を持とうや!と<テクノラボ・大阪>を建設。生コン業界の生態系を変えることが出来ました。ご協力ありがとうございます。これに関しては、大阪広域協組の登録販売店59社の皆さんの力が絶大です。そして金融面では近畿産業信用組合、徳島大正銀行の2行によって支えられています。(現在は)販売面と金融面がしっかりしているので盤石(の体制)です。
ただ、すべてが上手くいくことはありません。3年前に730万立米あった出荷量が今年は577万立米。来年4月に価格が上がるものの数量減。まぁこれはどうしようもないことですが、経営者の皆さん、今年は<(自分たちは)どうするんだ>ということをよく考えていただかないと、蹴つまずきますよ。出荷量減は仕方がないことですから。(大阪広域協組は)これをカバーするのに、新規事業への参入も考えております。何をするのか?これはどうだ?と考えることが求められています(皆さんも考えてください)。1995年に大阪広域協組が36社で産声を上げて、2015年に大同団結して、約10年経ちました。以前、2014年までは数量減と工場が乱立した。そのときには何も手を打てなかった。今は手が打てる状況です。潤沢な資金と行動力。それプラス各経営者の考え。(今年は)これを発揮する1年になると思います。
(一方で)労務問題では1月27日に最高裁の判決が出て、武(建一)さんの負け、大阪広域協組の勝ちということで、2月に発表しましたけど。今日お見えの近隣協組(和歌山、奈良、京都)の皆さんや我々、大阪広域協組が、秩序ある運営をしているので、こうして踏ん張れているということで、3協組の理事長には感謝申し上げたいと思います。やはり、(工場が)乱立して(価格の)たたき合いをすると、協同組合は成り立ちませんから、秩序というものは大切だと思います。世界では、トランプ旋風が吹き荒れていますが、秩序があるかないかはこれから分かってくるでしょう。高市政権も秩序があれば、維新、国民民主などと組んで、大きな政治勢力になるでしょう。そんな中で、我々は一歩をどう踏み出すかを考えなければならない。
そして、来年4月には価格を34,000円/立米に変更します。(経営者の皆さん)これに甘んじて、適当に生き延びようとしてもダメですよ。何度も言いますが、数量減は否めない事実です。価格が上がって、すべて(の工場)が生き(残)るという状況はないですから。そこは経営者の皆さんが今年一年、仕事をしないどダメですよ、ということをお伝えしたいと思います。今日、皆さんのお顔を拝見していると、皆さんふくよかで儲かってるなと思います。工場も立て替えた、生コン車も買った、お金も貯まった…、しかしこれが長く続くことはありません。変化の年ですから。このことに対して、ぜひ知恵を絞っていただきたい。大きな1年になると思います。
大阪兵庫工組と大阪広域協組の両理事長を務める木村貴洋氏の挨拶。
それから(連帯に関して言い忘れましたが)、11月30日にMBSで放送された(連帯擁護の)番組。これもけったいなことになりまして、(私と)地神副理事長とで「行くなよ」と言うたんですが「俺もちょっとテレビに出たいねん」(笑)ということで、大山副理事長がテレビ出演されました(笑)。で、よく見るともう一人、男前が映ってる…私でした(笑)。まぁ、あの労働組合(連帯労組関生支部)はもうどうでもいいんですけどね。今も、毎週火曜日に、テクノラボ・大阪に来て、ワーワー言うてますが、お粗末やなと思います。で、こういうのはどうしようもないので放置するしかないんですが、ただ、NHKの『クローズアップ現代』。これは如何なものかと思います。皆さん、受信料払わんときましょか?(笑)。これに関しては滋賀・京都・和歌山・奈良・大阪広域協組のことも放送したということに対して、非常に憤慨しています。生コン業界を愚弄(ぐろう)しとる。これには抗議しました。どんな返事が返って来るかは分かりませんが、今後、こういうところも注目していくということです。ということで今年一年、皆さんで力を合わせて、繁栄の一途をたどれるように頑張りましょう!ありがとうございました」。
今回の木村氏の挨拶では、大阪広域協組の強さを再確認することとなった。大同団結以降、大阪広域協組は生コン業界をまとめ、再編し、生コン価格の値上げを行い、木村氏の挨拶にもあった通り、確かに全国の生コン業界のベンチマークとして強く大きくなった。しかしまだまだ慢心などしていない。経営体制についても理事長、副理事長らが自ら<盤石>と言い切る。決して現在のポジションに胡座(あぐら)をかいているのではなく、さらに次を、上を目指している。そして連帯や彼らを擁護するマスコミに対する考えも、より鮮明になっている。まさに<勝って兜の緒を締めよ>のことわざを地でいく形だ。
この後、来賓からの祝辞として、経済産業省近畿経済産業局産業部製造産業課課長 小谷純二氏からの挨拶があり、引き続き恒例の鏡開きへと続いた。木村理事長の「せーの!」に続く、参加者からの「よいしょ~!」の掛け声に合わせて見事に鏡が開かれ、拍手と笑顔と歓声のなかめでたく終了、続いて乾杯が行われた。乾杯の音頭は例年、全生連近畿地区本部本部長の丸山克也氏が務めていたが、今回は、大阪広域協組副理事長の大山正芳氏が役を務めた。乾杯の後は、食事および歓談タイムとなったため、参加者は各テーブルを回って挨拶を交わしたり、旧交を温めたり、それぞれの時間を満喫した。
経済産業省近畿経済産業局産業部製造産業課課長 小谷純二氏からの挨拶。
鏡開き(上)と、乾杯の音頭をとる大阪広域協組の副理事長 大山正芳氏(下・中央)。
歓談タイムの途中に、和歌山県生コンクリート工業組合・和歌山県広域生コンクリート協同組合理事長の丸山克也氏、奈良県生コンクリート工業組合理事長の磯田龍治氏、奈良県広域生コンクリート協同組合理事長の船尾好平氏、京都広域生コンクリート協同組合理事長の中村壽成氏ら、近隣の工組・協組から出席いただいた来賓が紹介され、続いて、急遽、会場に駆けつけていただいた公明党参議院議員の石川ひろたか氏が登壇。新年の御祝いと挨拶を述べるなどのサプライズもあり、すべての参加者が充実した時間を過ごした。
お忙しいなか、急遽駆けつけていただいた公明党参議院議員の石川ひろたか氏。
生コン業界関係者や行政関係者、土木建設業界などが集まり新春の交流が行われた。
互礼会の締めと言えば、恒例となっている大阪広域協組副理事長 地神秀治氏による中締めの挨拶だ。
「みなさん、明けましておめでとうございます。私は去年、年明け早々に大きな手術をしましたが、今年はすごく体調が良いです。私は東京にライバル意識を持っているので、吉村知事と横山市長も言われたように、関西が元気になるのは大賛成で、今年は大阪広域協組も<4つの方針>を出します。
まず1つ目は、ゼネコンさんには資材の値上げをお願いしました。そしてお取引先の皆さんには値上げを実施しました。その中で実際に賃金がどれくらい上がっているかを調査したいと思います。2つ目には外国人をどんどん雇用していこうということ。大きな投資をして外国人を育成していこうという方向に舵を切ります。3つ目は構造改善。私は生コンの需要が減っていることは、チャンスだと思っております。10年以上前に、生コン業界のことを色々と考えてやって来ましたが、すごく楽しかった。それでこの10年は生コン業界を再編して、すごく儲かるようになったけど、少し仕事のほうがお留守になっていると思ったので、構造改善(の集約廃棄)事業と協業をやっていきます。そして4つ目に、新しく事業投資をやっていくということで、大きく変革させていこうと思っています。とにかく今年は、色んなことをやっていって、もう一回、大阪広域協組の方向性を大きく変えていくという意味ではすごく飛躍させる1年にしようと思っておりますので、皆様、ご協力のほど、どうぞ宜しくお願いします」。
地神氏は毎年、この互礼会の挨拶で大阪広域協組の方針を発表するが、今回はいつもより明確に、そして4項目もの方針を発表。そして、毎回恒例となった参加者一体の<一本締め>で、2026年度の新年互礼会を締めくくった。
中締めの挨拶で<4つの方針>について語った、大阪広域協組 副理事長の地神秀治氏。
最後に、大阪広域協組が掲げる今年の<4つの方針>を、下記に改めて明記しておこう。
1. 生コン価格の値上げ
2. 外国人雇用の推進
3. 構造改善事業への取り組み
4. 新規事業への参入
我々も、<労働者の処遇改善>を実現するには、まずは<業界の持続可能な発展>を目標にしなければならない。そのためにはただ働くだけではなく、出来ることからはじめよう。<4つの方針>の中にも、我々に関係するテーマが2つある。
ひとつは<2. 外国人雇用の推進>だ。地神副理事長によると「大きな投資をして外国人を育成していこう」ということだ。これについては、感情的になるのではなく、労働者ひとりひとりが日々の仕事を確実にこなし、安全に配慮し、向上心と協調性を持って対応することが重要だ。そしてもうひとつは<3. 構造改善事業への取り組み>だ。これについては、昨年の<KURS・KLWS第8回総会>の議案書にも書かれているように、<「合理化」については関係企業との合意形成を前提にすすめる。>ということ。KURS・KLWSとしてはこれまでの経験を活かして、企業と労働者の間に入り、合意を求めていく(参考サイト)。
いずれにしても、KURS・KLWSは今年も社会の動向、業界の動向を注視しながら、<労働者の処遇改善>実現に向けて、<業界の持続可能な発展>を目指し、邁進していきたい。
KURS・KLWSの幹事らもお招きいただいた。