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KURSレポート

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  1. 1年を総括し’26春闘議案を確認<KURS・KLWS第8回総会>開催!

2025.12.27

1年を総括し’26春闘議案を確認<KURS・KLWS第8回総会>開催!

2025年12月13日、建交労会館(大阪市淀川区)2階大ホールにおいて、近畿生コン関連協議会(以下、KURS)・関西労供労組協議会(以下、KLWS)の今年一年の運動の総括と、2026年春闘へ向けての議案の提案を行うことなどを目的として、<KURS・KLWS第8回総会>が開催された。

今回は、猛威をふるうインフルエンザの影響により、近畿生コン関連協議会(以下、KURS)・議長の寺岡正幸氏、さらに総会議長と司会進行役を務める予定であったKURS事務局次長・藤川拓氏を含む4名が欠席するという非常事態の中、急遽、代役としてKURS事務局次長・木村敦豪氏が総会議長と司会進行役を務め、総会がスタートした。

総会の内容は、KLWS議長・松居順一郎氏による開会の挨拶から、KURS事務局長・岡元貞道氏から来年に向けての運動の方向と議題の提案。休憩をはさんで本年度の活動経過報告、役員の確認と続く。まずは開会の挨拶からだ。今回はKURS議長の寺岡氏が欠席のため、KLWS議長の松居氏がKURS・KLWSを代表して開会の挨拶を務めた。

KLWS議長・松居順一郎氏による開会の挨拶

松居氏は、開会の挨拶で「KURS・KLWSが一緒に動き始めて8年目、組織数も11団体となり、幹事会も毎月行われて、もう100回近くは協議をしている。皆さんの中にも活動に対する理解度も深まってきました。来年に向けての提案に対してはなお一層、協力をしていただきたいと思います。特に今年の要求闘争では<ゼロ回答>で終わったということ。一般社団法人西日本建設関連オーナー会(以下、オーナー会)としては来年、大阪広域生コンクリート協同組合(以下、広域協組)の生コン価格が34,000円/立米に値上げされるということで、来年の我々の要求額を24,000円/日にすることを目標に掲げたところです。先日の、オーナー会との事前協議会では、現状は20,000円/日という事になってるが、実際はどうなのか?という話題になって、皆さんにも臨時幹事会で、金額のデータを出していただきました。これについては、また後ほど岡元事務局長から話があると思いますが、皆さんの意見を反映したものを、オーナー会に持って行きたいと思います。そしてもう1点、今年の6月から、関西広域輸送協同組合(以下、輸送協)との毎月懇談会を開催しております。そこでは生コン単価が上がったことにより、輸送運賃も来年度からは60,000円になるということで、合わせることで我々の要求も通りやすくなるとの思いがあり、これからも連携して行きたいと考えています。今回の総会の結果が、そういう前向きの要求となるよう協議していただきたいと思います」と、今総会における重要かつ象徴的な2つのポイントをとりあげ、春闘に対する目標を明確に示してくれた。

KURS・KLWSを代表して挨拶を行うKLWS議長の松居順一郎氏。

KURS・KLWSを代表して挨拶を行うKLWS議長の松居順一郎氏。

岡元事務局長による議案の提案

◎今年のポイントは<KLWSの春闘交渉団への正式参加>。<輸送協との連携強化>。

挨拶に引き続き、本題である議案の提案が岡元氏によって行われた。その中で特に強調されたのは、松居氏の挨拶でも語られた象徴的な2つのポイント、<KLWSの春闘交渉団への正式参加>と<輸送協との連携強化>だ。この点に関しては、議案書の<はじめに>の部分で次のように詳しく語っている。

「2025年の重要なポイントとしては、今年度の春闘から、KLWSが(正式に)交渉団の正式メンバーとなり2024年3月6日の<趣旨説明>から<合意・調印>まで、オーナー会とKURS・KLWS各代表団の交渉という形になって、11団体の労組の名称が<議案書>の表紙に掲載されるという大きな節目となりました。また松居議長からも話がありましたが、我々は輸送協からの供給先も多いことから、輸送協との協議も必要ということで、2025年の6月から定期懇談会(すでに6回目)が開催され、その中の取り組みということで日額賃金の周知のお願いという話も出ましたし、やはりドライバーと輸送会社の共通の課題としては、まず安全対策が大事ということで、早速この11月には<安全対策講習会Vol.6>を開催しました。この取り組みは業界内から注目され、コンクリート新聞、セメント新聞といった業界紙の取材が入り記事にもなった。全国紙にKURS・KLWSの名前や取り組みが掲載されたのは初めてのことなので、これもひとつの大きな節目だと思います」と、強調。そしてまとめとして「私たちKURS・KLWSは<近畿圏のセメント生コン業界で働く労働者の、生活と権利を守る唯一の労働組合>として、連帯労組関生支部などの悪しき労働運動とは一線を画し、新たな地平をめざす協議会として奮闘していく」と、近畿地域セメント生コン業界におけるKURS・KLWSの役割と重要性を強調した。

岡元氏は、そのほかの議案についても、セメント生コン産業の動向、近畿地域の動向、広域協組の動向、バラセメントの現況、「結」編集部の取り組み…と、<議案書>の目次に沿って事例紹介や補足・強調をしながら議案のポイントを次々と提案していく。今回は、幹事会で事前協議や意見調整を行ったり、まとめる際に表現の簡略化が図られているためか、議案の提案もいつもに増して効率よく進んでいった。

議案の詳細や幹事会の動向・活動を共有するために、ぜひとも写真の下のリンクボタンをクリックして<議案書.PDF全文>を一読してほしい。

資料を手に、議案の提案を行うKURS事務局長の岡元貞道氏。

資料を手に、議案の提案を行うKURS事務局長の岡元貞道氏。


2026年統一要求に向けて、年始より協議を進める

目次の最後に提起された<26年度春闘の推進>では、生コン需要の低迷や、広域協組が来年度に実施予定の構造改善・集約斡旋事業と、不安要素はある。しかしその心配は、2026年度に広域協組が実施する、建値34,000円/立米という未曾有の値上げによって補填される上、構造改善・集約斡旋事業については<対象企業との合意形成>が前提となっていることから、KURS・KLWSとしては、<生コンの輸送を担うのは、多くの非正規労働者(KLWS)や労使関係のある企業の組合員(KURS)である>という現状を前提に人材の重要性を訴え、我々が団結することで来年度の春闘では前向きな回答を得たい。特に先送りされている非正規労働者の日額賃金24,000円/日については、勝ち取る前提で動きたい。という明確な方向を持って運動を行うことを確認。KURS・KLWSは早速、2026年1月の幹事会から、3月より予定されている<2026年春闘統一要求>の内容検証に向けて協議を進めていくことを確認した。

<KURS・KLWS第8回総会>は、この1年の大きな前進と今後の目標を確認・共有し、議案については、各労組代表の拍手喝采のなか承認。最後は、KURS副議長・本多裕重氏のリードによる<団結、頑張ろう!>の三唱で幕を閉じた。

KURS副議長・本多裕重氏のリードで<団結、頑張ろう!>三唱を行う参加者。

KURS副議長・本多裕重氏のリードで<団結、頑張ろう!>三唱を行う参加者。

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