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近畿生コン関連協議会

[続]偽装労組

偽りの連鎖が、今はじまる。

偽りの連鎖が、今はじまる。

  1. 衝撃!武委員長解任劇とその背景<4>

2022.02.25

衝撃!武委員長解任劇とその背景<4>

50年間にわたり、生コン業界のドンとして君臨してきた武建一・全日本建設運輸連帯労働組合(全日建=連帯ユニオン)関西地区生コン支部(大阪市西区、以下関生支部)委員長が2021年10月10日に開催された<関生支部第57回定期大会>で委員長を解任されたことは、業界に衝撃と波紋を呼んでいるが、それだけにとどまらず、内紛劇の様相を呈している。

武前委員長派は、同委員長が代表取締役を務める<アソシエ会館>(大阪市東淀川区)を本拠地にして、通称<生コン会館>(大阪市西区)を拠点とする、湯川裕司(委員長)現関生支部執行部に対する、批判や抗議行動を今なお続けている。

武前委員長派は、従来から関生支部の取り巻きだった弁護士や労働組合を味方につけ、<武建一と共に歩む会><関生再生委員会>などを結成。新関生執行部の刷新を目標にしている。一方、関生支部からは、新たに国会議員を誕生させるなどしており、現執行部がどういう政治的スタンスをとるのかも注目されている。関生支部をめぐる政党・政治家については後日、あきらかにしていくが、今回は、前回に引き続き、さきの大会で発言を中断された武前委員長の<委員長挨拶>の後半を紹介したい。

<武(前)委員長挨拶>全文2

 (前号より)

  ●ストライキの否定

 今一つは、2017年12月のストライキについて、副委員長は反対したが委員長が独断で突っ走ったとして責任を委員長に転化していることです。三役同意のうえ執行委員会・大会で決定したことを誤魔化しています。なによりも「関生支部への権力の弾圧、憲法28条・労組法を否定する攻撃」として、全国の仲間に訴え支援の輪が広がっているのに、これを否定する許しがたい姿である。

 今一つは、全ての機関会議を形骸化していることです。執行委員会における委員長の私の提起・提案も聞き流すだけで、運動の総括も闘う方針も示さず、日程表しか出さない。これを改善するように求めても「方針は大会で決めている」と称して、活動実践の総括がなく月々重点的行動方針が全くない状態が続いています。これは正常な機関運営とは言えません。

 今一つは、対内的、対外的には委員長の名を使用して委員長の了解なく行動していることです。このことを指摘すると「従来通りだ」と主張し、反省し改善する姿勢は全くない状態が続いています。委員長の名は利用するが、支部の運営主体は腐敗、堕落した副委員長、書記長、財政部長で、「支部幹部の肩書を使い、莫大な金を企業からせしめて私服を肥やしている」副委員長もいます。組合員は仕事に日々汗を流しているのに、他方で「月45万円の収入を得ている」幹部もいる。このように幹部の資質として自己犠牲を厭わず労働者への奉仕の精神はかけらも無いのが、今の支部の幹部の実態です。

  ●会議のテープを大阪広域協に持ち込み

 今一つ重大な事は、2021年7月3日に中央委員会を開催しましたが、テープを録らないでと主張しているにも係らずテープで録音し、大阪広域協同組合に持ち込み、「武委員長を落とすから道を開けてください」と頭を下げに行っている者がいたことです。8月11日の執行委員会でこのことが議論になり「真相究明委員会」設立を提案したのですが、副委員長他全員が「真相委員会設立」拒否に賛同するありさまでした。支部幹部はこれには目星が付いているといいながら何の手も打たない。これでは闘っている敵である相手の手の内に幹部が入っているのと同様です。

  ●私腹を肥やす幹部の真相究明せず

 今一つは、仲間を裏切り情報を相手に渡し、支部の肩書を利用して私腹を肥やし、高級腕時計をはめ、高級車に乗り運転手付きの生活をして、莫大な金を預金している副委員長がいる事が、敵に寝返った組合員の陳述書(和歌山地裁)で判明したことです。私は事実を明らかにし反論すべきと主張しましたが、本人曰く「給料と業界対策だ」と主張しています。

 これについては真相委員会を設立して究明し、その責任を追求すべきですが、同類項の幹部はそのような事をすることは全く考えず、「誰からの情報かとか、荒唐無稽だ」と調査せず隠蔽し、外に漏らさないように箝口令を出しています。本来であれば、直ちに真相究明委員会を設立し真相を究明し責任追求をすべきところです。それをせず、箝口令をしくとは常軌を逸しています。これは、「毒を食えば皿まで」、悪に染まると常識力もなくなる実例です。

  ●労働条件改悪への妥協の前触れ

 今一つは、以前、日経連大槻文平会長は、関生支部が実践してきた解決金に対して「ペナルティーとして多額の金を要求し、それが組合力に繋がっておりこれは許せない」と主張しました。今年に入り和歌山県、奈良で不当労働行為による和解の話が成立しています。これは委員長の私を除いた解決であるが、一件百数十万円の解決金であり、今までのような不当労働行為の抑止力には欠けています。相手の方針どおりの解決であり、これから争議は相手の手の内で解決になる始まりであり、今後の労働条件改悪の攻撃に妥協する前触れと思われます。

 今一つは、組合員はものを言えなくなっていることです。日々雇用の配車権が支部にあり、発言によっては、仕事を干し上げられます。財産を切り売りし、協力会社からの借金で支援されている企業は幹部の言いなり、解決金の代わりに株を取得している会社は幹部の言いなりになっており、発言する事が否定されている状況があります。

 これが組合民主主義と言えるのか、おおいに疑問です。

 今一つは、幹部のモラルの低さです。組合員の苦労や生活を第一に考えず、目の前の自分の生活を優先し、自分の地位が「金のなる木」と考えこれにしがみつき、勉強はせず、本も読まず、思想性は金が全てと関生に居座って関生支部の財産を食い潰し、後は何の責任も取らないのが腐敗幹部です。今までOBからの質問状や「関生をまともにする会」からの質問書にもまともに答えず、数々の法律違反をくり返している者達、資本権力と裏でつるんでいる者達です。

 こうしたことは、歴史的に長く続く事はない。長く続かしてはならない。支部結成以来56年の歴史に脈々と受け継がれてきた関生魂を継承し、更に新しい関生の闘いのため、その成長のために自己犠牲を厭わず、闘い続ける決意を申し述べるものです。

 最後に、私は56年間指導部にいてこの様な幹部しか育てる事が出来なかった事を心より恥じています。しかし、関生支部の潜在力はこの様なものでないと確信しています。この腐敗、堕落した幹部は、資本と権力の攻撃に恐れをなした者と思うが、よもや資本と権力と裏で癒着していないか心配です。今までの動きでは、そのように考えざるを得ない節がある事はまことに残念な事です。

 私は、支部結成以来56年の闘いの歴史を踏みにじり、先輩たちが血と汗をもって築いてきた関生の階級的な産別労働運動を潰すことを許しません。敵に屈服して奴隷の道を歩むことを拒否します。

 私は、この支部の現状に立ち入って立候補するより、自ら一組合員となって、事の真実を公然化し、関生支部の腐敗し堕落した三役を追放し、支部発足の初心に立ち戻り、関生支部をまともな関生支部に蘇生する道を選びました。

 全力を尽くす事をここに誓います。

武前委員長は<クーデター>を宣言

<委員長挨拶>の全文を<前半><後半>と2回にわけて紹介した。ここで前委員長の武被告が、現執行部を<腐敗・堕落した三役>と攻撃しているが、それはそのまま自らの56年の歴史そのものであり、天に唾するとはこのことを言う。そして、<三役>追放を誓ったことは、<クーデター>を宣告したということである。武前委員長派と現執行部派との内紛がどこまで続くのかわからないが、当分、おさまりそうもない。

前回、<委員長挨拶>に対する湯川執行部の<見解>を今回、紹介するとしたが紙面の都合上、次回にしたい。

2022年1月23日に行われた、集会の告知チラシ(主催<武建一と共に歩む会>協力<関生再生委員会>)。

2022年1月23日に行われた、集会の告知チラシ(主催<武建一と共に歩む会>協力<関生再生委員会>)。

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