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KURSレポート

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  1. 第2回「津波・高潮ステーションレポート」

2018.11.02

第2回「津波・高潮ステーションレポート」

近年、地球温暖化等の影響による異常気象や、季節外れに発生する大型台風、各地で起きている地震…。自然災害の見本市のようになってしまった昨今の日本で、私たちは、どのように防災を学び、どのように生き抜けばいいのだろうか。

そこで今回は、大阪市西区にある〈津波・高潮ステーション〉を訪れ、津波高潮に特化した防災特集をお届けします。建設業・生コン業界の皆さまには、ご家族で、職場で、今回のレポート内容を共有していただき、今後の減災・防災に是非活かしてください。

写真は南海トラフ巨大地震の迫力ある映像が上映される〈ダイナキューブ〉。津波が淀川を逆流しているシーンが映し出されている。

ご訪問先 津波・高潮ステーション
ご案内 大阪府 西大阪治水事務所
防災対策課企画防災グループ
主査(企画防災総括)
前田 仁 氏

マスコットキャラクター「なみのすけ」

知ろう、備えよう、津波・高潮

海面より低いまち大阪を津波・高潮から守る

我々の取材は、〈ダイナキューブ〉と呼ばれる同施設内の津波災害体感シアターで、南海トラフ巨大地震の際、大阪府で想定される被害を基に作った映像(約15分)を鑑賞することからはじまった。

ダイナキューブはYouTubeにも公開されています。

https://youtu.be/RnHeLqeiRD4

前面・左右・床面がひとつにつながった映像と、振動や音響で津波の怖さを五感で体感し、最後に、大切なことは「津波から逃げ切る」こと、「津波災害を乗り越えて生き抜く」こと、そして映像は「津波災害から生き延びるための知恵を後世に伝えてください」という、東北大学 越村俊一教授の言葉で締めくくられていた。

その後、大阪における津波高潮などの歴史と、西大阪治水事務所の防災システムなどの基礎知識を紹介したビデオを、約15分見たのち施設内の見学に向かう。今回、施設のご案内と取材には、大阪府 西大阪治水事務所・防災対策課・企画防災グループ主査の前田仁氏にご協力をいただいた。

施設内の展示は、起承転結でくくられている。

その順路にあわせて説明していこう。

「起」エリア

わたしたちの住むまちは、海面より下にある。

太古の大阪は、半島のように張り出した上町台地の西側が瀬戸内海、東側は河内湾だった。その後、東側は淀川・大和川が運ぶ砂で埋まり、西側と北側も波や沿岸流で運ばれた砂礫(れき)によって平地となり現在の地形になった。近代には、人の手によって沿岸部がさらに埋め立てられ、工業地帯として大阪発展の基礎となったが、地下水の吸い上げによる地盤沈下で地面が下がり、現在、約40㎢が海面より低い海抜0メートル地帯となり、そこに約108万人が生活している。

ここでは、そんな土地柄から津波・高潮には弱く、危険であることが実感できるよう、床面を海面に見立てた原寸大の街の模型で、大阪の街が海面より低いことをリアルに実感できるよう展示。台風の高潮がどこまで来るのかをイメージできるようになっている。

高潮の高さを表す線は、昭和に大阪を襲った3大台風(室戸台風・ジェーン台風・第二室戸台風)の最高潮位が示されているが、その線の上にもう1本線が引かれていた。真新しいその赤いテープは、なんと先日の台風21号の瞬間最高潮位だという。

前田さん  「今回の台風21号の高潮はすごかったです。ピークの2時間ほど前までは、大きな潮位の上昇は見受けられませんでしたが、急激に潮位が上昇。14時20分が最高潮位(西大阪治水事務所調べ)だと記憶しています。14時頃から猛烈な風で、鉄扉を閉めて、現場では、鉄筋コンクリートの退避所がないと、恐怖を感じるほどだったそうです。」

このとき、大阪府の南部では、自動車が転がるような強風が吹いていたことを考えると納得できる。危険は、すぐそこまで来ていたのだと思うと、背筋がぞっとした。

台風21号の最高潮位は、過去最高を記録した第二室戸台風の最高潮位293㎝(OP+4.23m)より高く、329㎝(OP+4.59m)に達し、過去の最高潮位記録を塗り替えた。

正面の住宅は2階建て。床(海面の想定)からのぞくと、下に1階と路地が見える。

「承」エリア

室戸台風の被害を受け、学校が鉄筋コンクリート造に。

過去に大阪を襲った三大台風は、多くの人命や財産を奪っていった。

大阪を襲った三大台風の被害

最低気圧 最大風速 死傷者数
室戸台風 912hPa 42.0m/s 17,898 人
ジェーン台風 963hPa 28.1m/s 21,485 人
第二室戸台風 918hPa 33.3m/s 2,165 人

出典:津波・高潮ステーション「ガイドブック」より。

室戸台風

まず1934年(昭和9年)に室戸台風が大阪を襲った。

最低気圧912hPa(ヘクトパスカル)。最大風速42m/秒。死傷者17,898人。

前田さん  「この近所の川口という地域は、元々居留地で、キリスト教系の女子校などが多くあって、このとき子供を含めて学校関係者がたくさん亡くなられたということで、その後、暴風警報で学校が休みとか、学校は鉄筋コンクリートで作らなあかんということになっていたそうです。」

なんと、日本の学校が木造から鉄筋コンクリートで作られるようになったのは、室戸台風がきっかけだったのだ。このあと、高度成長期の追い風もあって、コンクリート建築物は広がっていった。

私たちの業界は、災害対策にも大きくかかわっているのだ。

ジェーン台風

次に来たのが、1950年(昭和25年)のジェーン台風だ。

最低気圧963hPa。最大風速28.1m/秒。死傷者数21,485人。室戸台風より被害は大きい。

前田さん  「相当な被害でした。(上陸時の)気圧も風速も室戸台風よりましなんですけど、非常に被害が大きかった。おそらく、昭和9年から25年までずっと災害の記憶を熱いまま伝えられていなかったのが、理由のひとつではないでしょうか。」

もちろん人口増加などの要因もあるが、前田氏が言うように、〈過去の教訓が伝わらなかったのではないか〉というようなことが大きな要因と言っても過言ではないだろう。このことは、後の津波の被害にも出てくるが、今回の特集のテーマ「知ろう、備えよう、津波・高潮」にも関連する重要なキーワードだ。

第二室戸台風

次に来た大型台風は1961年(昭和36年)の第二室戸台風だ。

最低気圧918hPa。最大風速33.3m/秒。死傷者数2,165人。

前田さん  「ジェーン台風から約10年経って、死傷者数が約2,100名ということで、ぐっと下がってますね。対策は、室戸台風の後からずっとやってるんですが、昭和30年代に本格的に対策をはじめたことで、被害が減ったこともあるかもしれませんが、実はこの2年前の昭和34年に、過去日本で最大と言われている伊勢湾台風がありました。で、その2年後に第二室戸台風が来たんですが、当時のことでよくは分かりませんが、そのときの教訓が生かされていたのではないでしょうか。」

そして、ジェーン台風でも述べたように〈伝える〉ということが、この後の津波の話にもつながる。

これらの台風で被害が拡大した大きな要因の一つが、高潮による被害だ。室戸台風における大阪港の最高潮位がTP3.1m、これが大阪の街に押し寄せ、大阪市の20%が浸水した(横線部分は、独立行政法人防災科学技術研究所のHP防災基礎講座より)。

〈注〉
OP:大阪湾最低潮位(TP+1.3m)。
TP:東京湾平均海面。

〈承〉エリアは、押し寄せる波のイメージで展示されている。

三大防潮水門で大阪のまちは守られている

ここで防潮堤について見てみよう

高潮は防潮堤や防潮水門、防潮扉、土地の嵩(かさ)上げなどの方法で防いでいる。

前田さん  「西大阪治水事務所で管轄しているのは旧淀川(大川・堂島川・土佐堀川・安治川)です。出口にくると大きなところで安治川、尻無川、木津川で、これらの河口に押し寄せる高潮に対して入り口で防潮水門を閉める。淀川より南の川では、この防潮水門方式で高潮を防いでいます。淀川より北では、兵庫県の神崎川や左門殿川もウチの管轄で、ここは防潮堤方式で、基本的に防潮堤を高くすることで対応しています。」

ここで気になるのが河口で水門を閉めると、旧淀川の出口がなく、溢れ出すのではないかという疑問だ。前田氏に聞いてみた。

前田さん  「防潮水門を全部閉めると、雨水や周辺からの排水が流れる河川の出口が無くなります。その水を排水するために、実は淀川の毛馬という所に、排水機場というものをこしらえて、淀川に排水する方式をとって安全を保っています。」

なんと、その毛馬の排水機場では、毎秒330トン、大体25mプール一杯分くらいを淀川に排水するという。しかし、その旧淀川は、日々淀川から水を取り入れているし、台風となれば降雨による増水も考えられる。それで、淀川は大丈夫なのだろうか?

前田さん  「実は普段は、淀川の水門(国の管轄)から旧淀川側に毎秒70トンの水を取っているんですが、大雨の時はそこを閉めてもらって、逆に排水機場から淀川に排水をしているんです。台風以外の大雨の時も、実は八尾や寝屋川、東大阪とかの水は、すべて京橋口のところに集まるんですよ。で、その水を毛馬で排水しているんです。」

安治川水門の模型。水門の動きや構造などが分かる。

訓練以外で三大水門を閉めたのは完成以来11回。そのうち3回は今年だった。

なるほど、そんな計画ができているとは知らなかった。このような計画が、私達が避難する際の、避難地域や時間の特定などに影響しているに違いない。これまでなにげなくニュースで見聞きしていた避難指示だが、ここまで把握されていると、発令の信頼性が俄然高まる。

大阪には三大水門と言って、安治川、尻無川、木津川の水門があるが、ここ〈承〉のエリアでは、安治川水門(アーチ型)の模型があり、解説と共に、その閉門の動きを知ることができる。これらの水門は、高潮対策施設、防潮施設として作られたものだが、東日本大震災の後からは、津波の時でも閉めると言うことに決まっている。ただ三大水門は、作られてからすでに約50年経つため、横にある副水門の扉体を補強したり、取り付け部のコンクリートを分厚くしたり、といった耐震補強を今年中に完了するという。

実はこのアーチ型の水門、見たことはあるが閉まったところを見たことがない人が多いのではないだろうか。聞けば昭和45年の完成以来、実動は11回しかないという。見たことがないのも当然だ。しかし驚くのはその時期だ、11回の内の3回が、なんと今年だという。

大阪三大水門のひとつ、尻無川水門が閉門する様子。

前田さん  「今回の台風21号では、水門がきちんと機能していたので、大きな高潮の被害はありませんでした。でも計画上の高潮の潮位は、OP+5.2mということになっていて、今回の台風21号の高潮は、OP+4.59mでしたから、あくまで計画の範囲内であったと思います。」

ただ、水門より上流部の計画堤防高さは、OP+4.30mなので、台風21号では、安治川水門をはじめとした防潮施設を閉めていなければ、高潮の水が街まで浸水した可能性があったことを教えてくれた。

このゾーンではこのほか、実物の防潮扉(手動)が設置されており、現在も可動できる。各地域では、防水団(地域のボランティア)が閉めてくれるという。

転 エリア

高潮とは異なる津波の脅威、歴史の教訓を未来に活かす。

高潮エリアを抜けると、地震と津波のことを学ぶエリアに入る。この施設でのいちばん重要な学びが、ここにはある。それは繰り返しになるが〈歴史の教訓を伝える〉ということだ。

エリアに入ってすぐ大きな石碑のレプリカがある。江戸時代に、大阪府が被害を被った大地震を伝える碑だ。

前田さん  「ここにある〈大地震両川口津浪記〉は安政南海地震の記録を、当時の人が犠牲者の鎮魂と、未来の人々に伝えるために、近所の人々の寄付で作ったものなんです。この碑文には『ここは地震の時津波がくるから気を付けてね…』というようなことが書いてある。」

この碑の素晴らしいところは、文面にある。被害者の鎮魂と被害のことを綴り、起きた被害を忘れないように、この碑文に墨を入れて伝えていってほしいというような内容が書いてあるのだ。当時の人々の防災意識の高さに感服する。

前田さん  「その頃から160年くらい経つんですけど、大阪ドームの近くにある現物には今でも毎年地蔵盆の頃に、地域の人が墨入れ式をして伝えていっています。」

このエリアにはもうひとつ碑があるが、こちらは堺にある〈擁護璽(ようごじ)〉と言う碑で、ひとつ前の宝永南海地震の時の教訓だ。これこそ歴史の教訓を未来に活かす知恵。江戸時代の人々に拍手を贈りたい気持ちだ。

石碑に残すことで地震や津波でも壊れない。江戸時代の人の知恵だ。

大きな揺れを感じたら、3階以上の丈夫なビルへ。

さらに進むと、近い将来必ず大阪府を襲う、南海トラフ巨大地震の被害について学ぶエリアとなる。床面に広がるのは、大阪府の航空写真を合成した3Dハザードマップ(防災地図)だ。被害の大きさによって色分けされており、自宅や職場のある地域の危険度が一目瞭然。またモニター画面にタッチすることで、指定地域を拡大し、避難場所や想定浸水深などがわかる。

さらに壁面には、実際の津波の高さを表したパネルもあり、被害を想像することができる。ここで前田氏から、ショッキングな話を聞いた。

前田さん  「この壁は津波の高さをイメージしてもらうためのものです。東日本大震災のときの新聞記事には、津波注意報のこの高さ(壁に記された津波の高さ1m)で、生存者はなかったというものもありました。」

なんと、1mの死亡率が100%なのだ。高潮と違い、津波はエネルギーが大きい。その勢いに足を取られたり、漂流物にぶつかったりするからだろう。

津波情報には、津波注意報・津波警報・大津波警報の3つの基準がある。私たちは普段の雨などでは、注意報はでは怖がらない。しかし津波の場合、注意報でも危険なのだ。なぜなら津波注意報は20㎝~1m、津波警報で1m~3m、大津波警報で3m以上となっている。先ほどの情報を思い出してほしい。1mの死亡率は100%なのだ。

前田さん  「あくまでも予報ですけど、注意報だけでも充分危ないんで、津波は情報が分からなくても、大きい揺れを感じたら、鉄筋コンクリートの丈夫なビルの三階以上に逃げる。特に沿岸部にいるときはそう思っていただきたい。」

命を守るには、逃げるしかない。床地図には、津波の到達時間も記されている。

前田さん  「津波が大阪までやってくる時間は、だいたい大阪市内に入ってくるまで1時間半~2時間いくらいです。それで、大阪府が平成25年度に委員会を開いて、南海トラフ巨大地震の被害想定をした時、府のシミュレーションでは人的被害13万3891人という数字が出ている。ただ、ここ重要なんで、私はいつもこの数字を見てもらうんですけど、同じ地震でも、避難が迅速な場合の人的被害は8,800人なんです。かなり減りますよね。だから強い揺れを感じたら、パニックにならずにまずは身を守り、周りに声を掛けながら、高い建物の3階以上に逃げて貰うということが大事なんです。」と、前田氏は繰り返す。

そして例えば沿岸部に居ても、周囲にどんな建物があるのかを注意する心を常に持ってほしい。

前田さん  「大阪には津波避難ビルに指定されている丈夫な高層ビルが沢山あるので、日頃から避難場所を意識するような心がけでいてもらえたら、被害はかなり減ると思います」と締めくくった。

今回、最初に見た〈ダイナキューブ〉津波体感シアターは、本来の見学順路ではこのゾーンの後に鑑賞する予定となっている。これまで学んだことをベースに見ると、よりリアルに感じられることだろう。

床の地図では南海トラフ巨大地震の到達時間が確認できる。

結 エリア

大切なことは備えること津波から命を守る知恵を学ぶ

最後は学びのエリアだ。ここでは東日本大震災に関する展示や、閲覧できる防災関連の書籍や資料、避難前後の知恵を得ることができる学びのサロンなどのコーナーがあり、津波災害から命を守るために、日ごろから心がけておきたいことや、備えておきたい物、災害時の適切な行動などを確認することができる。

今回の取材で、実際に前田氏にご案内いただきながら見学すると、大阪が水の被害に弱い街であること、それが防潮対策で守られていること、津波という危機に昔も今も日々さらされていることなどがよく分かった。ここを訪れることが、減災・防災について学ぶこと、伝えることの第一歩となる。皆さんもご家族で、また職場の仲間とぜひ見学に来ていただきたい。あなたやあなたの大切な人たちの、命を守るために。

災害お役立ち情報

津波・高潮ステーション「ガイドブック」より抜粋した災害時に役立つ情報です。

[防災の備え・防災情報のしおり(PDF)はこちら]

防災情報サイト

■津波・高潮・地震防災関連サイト

● 内閣府「津波防災特設サイト」…内閣府が運営する津波防災ポータルサイト。

http://tsunamibousai.jp/

● 内閣府「TEAM 防災ジャパン」…内閣府が運営する防災情報ポータルサイト。

https://bosaijapan.jp/

● 国交省「津波防災のために」…津波を学び、身を守るためのポータルサイト。

http://www.mlit.go.jp/river/kaigan/main/kaigandukuri/tsunamibousai/

● 国交省 気象庁「リーフレット〈津波情報が変わりました〉」…最新津波情報に関する重要な情報を紹介。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/tsunamikeihou/index.html

● 国交省 気象庁「最近の地震活動〈速報値〉」…本日の地震の最新情報等を掲載。10 分ごとに更新。

http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/hypo/index6.html

● わがまちハザードマップ…“だれでも”“どこからでも”日本中のハザードマップを“まるごと”閲覧可能。

https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/

● 大阪府「おおさか防災ネット」…大阪府の災害情報ポータルサイト。

http://www.osaka-bousai.net/pref/index.html

● 内閣府「災害被害を軽減する国民運動」…各種防災情報が掲載。

http://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/

● 防災タウンページ「全国の避難所マップ」…各地の避難所マップを掲載。

https://bosai.itp.ne.jp/saigai_area/

● ハザードナビ…関西・大阪府の地震、災害情報を掲載。

http://www.imart.co.jp/hazard-kansai-hazardmap.html

● NHK「そなえる防災」…災害にそなえるための情報を紹介。

https://www.nhk.or.jp/sonae/feature/index.html

● 阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」…災害を学び、感じ語り継ぐポータルサイト。

http://www.dri.ne.jp/

● 兵庫県「CG ハザードマップ」…地域の風水害情報。

http://www.hazardmap.pref.hyogo.jp/index.html

● KOBE 防災ポータルサイト「SONAEtoU ?」…災害に備え、活動し、学ぶポータルサイト。

http://www.kobe-sonae.jp/provide/

● 和歌山県 防災わかやま…和歌山県の防災ポータルサイト。

http://bousai-portal.pref.wakayama.lg.jp/

■民間防災関連サイト

● 無印良品「わたしの備え。いつものもしも。」…災害時に使える商品情報のほか、防災情報も掲載。

https://www.muji.net/store/campaign/detail/C11081901#rulesCommunicate

● 三井住友海上「今すぐできる被災時の緊急実践知恵袋」…災害発生後に実践できる各種対策を紹介。

https://www.ms-ins.com/special/bousai/chiebukuro/

● HONDA「家族みんなのHonda 防災ノート」…防災情報や災害の基礎知識をわかりやすく紹介。

https://www.honda.co.jp/bosai/rule/index.html

● 「地震ITSUMO」…「阪神・淡路大震災」の被災者167 人の声から得た防災の教訓や知恵を紹介。

http://www.jishin-itsumo.com/

ハザードマップ

家族・職場の防災、減災は被害程度を知ることからはじまります!ハザードマップとは、被害予測図、防災マップなどと呼ばれるものです。

この地図は、南海トラフ巨大地震の際に想定される津波の浸水深を記した〈重ねるハザードマップ(津波浸水想定)国交省気象庁ホームページ〉から抜粋したものです。

まずご自宅や職場のある地域の被害想定を確認し、ご家族や職場の皆さんと話し合ってください。

防災、減災は、まずあなた自身が〈被害の程度を知ること〉からはじまります。

浸水深の凡例

「津波浸水想定の設定の手引き(Ver.2.00)」(平成24年10月)に基づく凡例

20m以上
10m以上20m未満
5m以上10m未満
2m以上5m未満
1m以上2m未満
0.3m以上1.0m未満
0.01m以上0.3m未満

● 国交省気象庁「重ねるハザードマップ(津波浸水想定)」

https://disaportal.gsi.go.jp/maps/

● 大阪府津波浸水 想定図

http://www.pref.osaka.lg.jp/kikikanri/keikaku_higaisoutei/tunami_soutei.html

津波と高潮のしくみ

津波と高潮はその発生のしくみがまったく違う。ここではその違いを、イラストで簡単に説明する。ある程度は発生の予想ができ、いまは防潮対策で被害が抑えられている高潮に比べ、発生の予測がつかないうえ、津波は大きなエネルギーで押し寄せてくるため被害が大きくなる。違いを知って適切な行動をとることが命を守ることにつながる。

高潮のしくみ

高潮は台風によって発生する副産物だ。まず、台風の中心にある超低気圧によって海水が吸い上げられる。吸い上げられることで海面が盛り上がり、そこへ台風によって発生した強風の吹き寄せ効果で、盛り上がった海水が沿岸部へ押し寄せ、これが高潮となる。

津波のしくみ

津波は地震の副産物だ。地球を包むプレートと呼ばれる岩盤の境目で、プレートの沈み込みによる歪みが限界に達し、一気にズレたときに地震が発生。

このズレが海底で起きた場合、海水が海底から大きく盛り上がり、それが大きな波となって沿岸部へ押し寄せ、津波となる。

津波・高潮ステーション

津波・高潮ステーションは、大阪府民の防災意識を高め、災害に備える意識付けを目的にした津波・高潮に特化した防災・減災啓もう施設です。

ガイドさんの案内で、起承転結の流れに沿って、過去の災害を知り、教訓を生かし、来たるべき南海トラフ巨大地震と津波に関する正しい知識を〈見て・聞いて・触って〉楽しく学べます。

入場無料なので、ご家族や職場の仲間と一緒に、ぜひ訪れてみてください。命を守る発見があります。日時を決めて予約すると、専門のガイドさんが付いてくれます。

入館料 無料
開館時間 10時 ~ 16時まで
休館日 火曜日(祝休日の場合は翌平日)・年末年始
住所 〒550-0006 大阪市西区江之子島2-1-64
電話 06-6541-7799
URL http://tsunami-osaka.jp/

協賛団体

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