2024.04.17

建交労関西支部・生コン産労ら被告側の＜実質勝訴＞を確認！！

判決が言い渡された後、多くの仲間が大阪弁護士会館会議室に集まり、＜損害賠償等請求事件判決報告集会＞を行った。

2024年3月25日、大阪地方裁判所において、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部（以下、連帯ユニオン関生支部）が、本Webサイトの連載記事『偽装労組』シリーズの内容に対して、＜全日本建設交運一般労働組合関西支部（以下、建交労関西支部）＞と＜日本労働組合総連合会（連合）交通労連関西地方総支部・生コン産業労働組合（以下、生コン産労）＞、＜岡元貞道（近畿生コン関連協議会（以下、KURS）事務局長＞ら3者を相手取って、＜名誉毀損＞と＜団結権の侵害＞で損害賠償を求めて、2020年12月9日に提訴していた裁判において、その審理が終了し被告側の＜実質勝訴＞と言える判決が言い渡された。

判決の終了後、被告3者、および傍聴を行なったKURS・KLWSの幹部らと組合員有志、そして訴訟弁護団の山室匡史弁護士らが、大阪市北区の大阪弁護士会館会議室において、＜連帯労組損害賠償等請求事件判決報告集会＞を開催。今回の大阪地裁による判決が、我々の＜実質勝訴＞であることを確認し合った。

＜損害賠償等請求事件判決報告集会＞において、晴れやかな表情で司会進行を行う、KURS事務局長の岡元貞道氏（写真右）。

冊子・偽装労組【完全版】を手に感想を述べる、KURS事務局長の岡元貞道氏。

喜びの表情で挨拶を行う、KURS新議長の寺岡正幸氏。

＜連帯＞が求めた1,000万円の請求を、＜大阪地裁＞は10万円と判断

今回の裁判で、原告である＜連帯ユニオン関生支部＞は、被告に対して1,000万円の損害賠償を求めていたが、大阪地裁によるこの日の判決は、10万円の慰謝料（プラス、不法行為があったとされている令和2年7月31日からの、年3％の遅延損害金）の支払いと、記事の一部削除を求める内容だった。つまり裁判所としては、原告側の主張する損害賠償額については、あくまで個人の想像ではあるが、遅延損害金を除き1／100程度が妥当との判断をしたということではないだろうか。

また判決の内容には、＜偽装労組＞である＜連帯ユニオン関生支部＞の正体を暴くべく展開された、本Webサイト連載記事の圧倒的多数については＜名誉毀損＞の成立が否定されており、それは本Webサイトによる広報活動の、基本的正当性が認められたものだと言える。

つまり今回の判決は、本Webサイトの記事が、いずれも労働組合として社会的影響力のある＜連帯ユニオン関生支部＞と、その構成員らの犯罪や、社会的非難の対象となり得る行為に関するもので、＜偽装労組＞の記事が、公共の利害や公益を図る目的で行われたものと認定しているのだ。

詳しい判決内容については、ページ最下部の判決文（主文）リンク、または各労組代表などが持ち帰った＜判決文＞のコピーを参照して欲しい。